sunny side down

玉城裕規さんのファンです。ぐだぐだ観劇おぼえがき。

3/2・3 ルドビコ★Vol.9 さよならジョバンニ

3/2のマチネ、3/3の千秋楽を観劇しました。

ただただ幸せで、胸がいっぱいになり、同時にとても寂しくも感じました。この舞台に出逢えたことはわたしの宝物です。

今回は自分用にまとめたあらすじのみ。本当に一部です……!感じたことはたくさんあるので、また別途に感想を書きたいと思います。

 

おかあさんの命と引き換えに産まれた子、高校生のギンガくん。
頭が良くて明るくて快活で、やさしくて、繊細な心を持っている男の子。
「産まれてきてもよかったのかな」
「ごめんなさい、おとうさん。ごめんなさい、おかあさん」
ギンガくんはおかあさんのおなかの中から、「銀河鉄道の切符」を握ってうまれてきました。

ギンガくんは、自分の産まれに関するクラスメイトの他愛無い冗談のような言葉に傷つき悩み、死の恐怖と向き合ってみようと、校舎の窓に立つ。
そのままそこから落ちて彼は命を落としてしまいました。
幽霊となって病室をさまよっていたギンガくんは、ジョバンニに「カンパネルラ」と呼ばれ、ともに銀河鉄道に乗り込みます。
すると僅かに息を吹き返したギンガくんは、そのまま昏睡状態に。

ギンガくんの幼馴染みで親友のリュウセイくん。
いつもまっすぐで明るくて、ギンガくんのことが本当に大好きなのが伝わります。
毎年、ふたりの秘密基地のような場所で、一緒に流星群をながめて、夢や願いを語りあっている親友のふたり。
そのためギンガくんの死を聞きつけ病院に駆けつけた彼は嘆き、悲しみますが
息を吹き返したギンガくんを見て思い出します。
「ギンガは銀河鉄道に乗ったんですよ!ギンガは死んでなんていないんだ!」
そして戸惑うギンガくんのおとうさん、学校の先生たちに
「ぼくも乗ります!」と宣言し、
ギンガくんの担任の先生が運転した車にわざと突っ込み、彼もまた昏睡状態になり、銀河鉄道に乗るのでした。

ブルカニロ博士につくられたアンドロイドのジョバンニ。
博士の息子として産まれてくるはずだった男の子です。
彼は本物の人間になるために銀河鉄道に乗り、これまで107人の友達「カンパネルラ」と旅をし、ひとつずつ人間らしさをもらってきました。
笑うこと、泣くこと、怒ること、そして最後の「カンパネルラ」がくれるのは「夢を見ること」。
ジョバンニとカンパネルラ、ことギンガくんは、さまざまな星に降りたち、さまざまなことを学びます。ジョバンニと旅をはじめたギンガくんは、もう「ギンガくん」だったころの記憶をなくしてしまっているのでした。

サザンクロスにまっすぐに向かう「銀河中央線」に乗るジョバンニとカンパネルラですが、
追いかけていったリュウセイくんが乗り込んだのは「天の手線」 つまり路線が違うのでなかなか出会えません。
リュウセイくんはなぜか動物ばかりのその電車で出逢ったパンダとオカピとお友達になります。
そしてそこで「ギンガくんのおかあさん」にそっくりな女性と出逢い、
彼女の誘いに乗ってさそりの星へとやってきます。

彼女は、さそり座のお姫様でした。
「男を誘うために相手の理想の姿を見せる」ので、リュウセイくんには彼女がギンガくんのおかあさんに見えたのです。
さそり座は監禁マニアの王子様に乗っ取られて赤い輝きを失いかけ、青い星に変わろうとしていました。
パンダとオカピがさがしていた三大珍獣の仲間のコビトカバも王子の部下である赤ひげさんに捕えられていました。
「この星を救ってくれたら、サザンクロスにつれていってあげる」
女王様の言葉を聴き、ギンガくんを取り戻しにサザンクロスに向かうため、リュウセイくんは王子を倒し、さそり座は赤い光を取り戻しました。
女王様から貰った「真実を取り戻す林檎」を持ち、リュウセイくんはギンガくんを想いながらサザンクロスへ向かいました。

サザンクロスにたどりついたジョバンニとカンパネルラ。
ジョバンニは思い出せない過去を取り戻すため車内で出逢った林檎売りの女性に、例の林檎を貰って食べます。
そこでジョバンニが思い出したのは、
「これまで出逢ったカンパネルラの命とひきかえに、自分は人間らしさを得てきた」という真実でした。
ジョバンニは迎えにきた博士に激しく抵抗します。
自分のためにカンパネルラが死んでしまっていたこと、そして大事な友人であるカンパネルラをもうこれ以上失いたくないという気持ち。
そんなジョバンニを見て、カンパネルラも「何か忘れてしまっていることがある」と、思い、とても苦しみます。
そこに駆けつけたリュウセイくんは、「ギンガ」だった自分の友達が、自分のことをすべて忘れてしまっていることに気づき、
さそりの女王様に貰った林檎をカンパネルラに与えるのでした。
すべてを思いだしたギンガくんは、リュウセイくんといっしょに自分のいるべきところに帰ろうと思います。
じぶんが生きていることの尊さ、いかに愛されていたか。すべてを知ったのです。
しかし銀河鉄道の車掌さんは言います。
「このまま帰ることはできない」
ジョバンニのもとにあるカンパネルラの魂をギンガくんに渡せば、それで元通り生きることができる、と、車掌さんは言いました。

ジョバンニはギンガくんを救うため、銀河鉄道の切符を破ります。
切符を破ると旅はそこで終わり、どこにも行けず、どこにも戻れなくなります。
魂を失ったジョバンニは空っぽに戻ってしまいますが、ギンガくんはすべてを取り戻し、また自分の世界にリュウセイくんと戻ってゆきました。

目覚めたギンガくんは、カンパネルラだった時に出逢ったジョバンニのことを、すべて忘れてしまっています。
しかし最後に渡された記憶チップの存在やリュウセイくんの言葉で、ジョバンニがたしかに自分とともに生きた事実を知るのでした。
「カンパネルラ、さみしくなったら空を見上げて」
流れ星を見つめながらギンガくんはつぶやきます。
「ありがとう。さよなら、ジョバンニ」

1/13 「舞台 不毛会議」 昼・夜

観劇初め。

はじめてのCBGKで不毛会議を観ました ふかふか椅子が気持ちよく(これに妙に感動しました)広さもちょうどよく、サイドシートでも十分だったと思います 

以下雑感です 本当に雑感です そういえば映画があるんですね、どの程度内容が同じかわかりませんが一応ネタバレになるかと思います!

 

「某国の戦時中」という設定のお芝居 第二次世界大戦中の日本がベースなのはもうすぐに分かるところではあります

小隊長を亡くした軍人6人が小隊長の四十九日に、彼の別荘に集まり会議をする

「作戦会議」という体ですがなんの作戦かというと、まあなんというか弔い合戦かな 亡くなった中将の意思を継ぎ、敵国に立ち向かう作戦です

この作戦に「賛成」もしくは「反対」で決を取った際、ひとりだけ反対票を投じた人間がいたがために亀裂が入り会議が紛糾し、挙げ句いろいろあって(本当にいろいろあった)ぐちゃぐちゃになってゆきます

 

玉城さんが演じていたのは徳川氏 階級は少尉、荒畑中将が亡くなった後に実質リーダーになった綱吉少尉の補佐官のような役割でした。綱吉少尉(松雪オラキオさん)という方がかなり人間味のある、滑稽で面白い方だったので、対になるようにクールで知的で落ち着いた方でした

基本的にはお堅い軍人という雰囲気の人だったので、明るくふざける部下達を眺めながら口元を綻ばせるシーンや、山本くん(畑中さん)が異国の恋人に宛てた手紙について柔らかく問いかけるシーンなどが妙に印象に残りました。

この人が冷たく、時に残酷でなくてはいけないのは時代のせいなのかなぁという所感

 

努力型の秀才こと新村くん(浜尾くん)の、徳川さんへの憧憬と妬ましさが混ざった感情もすてきでした どうせ自分は努力してようやく帝大に入れただけの人間で、そんな人間には太刀打ちできないくらいの天才である徳川さんはとても素敵だけれど、同時にとても妬ましい、自分がみっともない、そんな卑屈さが良かったです。個人的にはいままでにあまり観たことのないタイプの浜尾くんのお芝居でした

新村くんの立案した作戦では勝ち目はないと彼を鮮やかに論破した後に「だからこそこの作戦に賛成だ」とやさしく新村くんに語りかけるシーンは少しだけ怖いです

 

実は生存していた荒畑中将が戻ってきた後に徳川さんは「早く死にたい」と感情を露にします

同僚がどんどん死んでゆく、生き残ってしまっている自分はとてもみっともない。

いつも冷静だった人のエネルギーが「死」を口にした時に爆発したのを感じて

わたしはなんだかとても悲しいなと思いました

「国のために死ぬ」というのが最も立派とされた時代のおはなしです。

「生を諦め、死へ向かう」というよりも、「生きる」という選択肢そのものが彼の中にもう存在しなかったのだと思うと、なんだかもう、悲しいなと思うばかりなのでした。

 

戦争は終わり、死に損なった中将は嘆き、敵国の恋人との未来を願っていた山本さんはこころから喜びます。

「生きる」ための強い意思とパワーに満ちた人でした。

ラストシーンは衝撃的で、しばらく呆然としました。思い出すと胸が痛いわ

 

「この人はいったいどういう人か」

それを探りたくなるような玉城さんのお芝居が好きです

こんにちはです

こんにちは、リコといいます。

日本の中心あたりの田舎から、玉城裕規さんの応援をしている大人です。

玉城さんよりは少し年下ですがなんかもうアラサーです…しろめ 婆を自称すること多々ありです

昨年12月のライチ以降、玉城さんのお芝居を観ることをライフワークにしているような人ですが、感想なんかは基本ツイッターに書き殴って満足してしまうことが多くて、それもなんだかもったいないなと思ってブログに書きとめることにしました

自己満足きわまりないですがせっかくなので

記録にしかつかわないと思うので更新はのんびりかと思いますが

とりあえず3月のジョバンニ観劇までに、1月2月に観たものについて

書ければいいなあ

玉城さんのお芝居が主だと思いますがご出演でないものも観ているので

それについても書くと思います

どうぞよろしくお願いします。